結論
- 白い靴は、汚れやすい
- 白い靴は、デザインも限定されがち
- 汚れやすくデザインも限定されるのであれば、選択肢が限られる
- そもそも、靴は機能的であるべき
靴の重症性
アタリマエのことですが、二本足歩行である人間が唯一地面と接しているのは足底だけです。
例えば、F1などの車のレースではタイヤの性能が大きく勝敗を左右するとされています。
ちなみに、軽自動車でも、フェラーリなどの高級車でも地面に設置している面積はそれほど変わりません。
そんなに変わらないのですが、その性能の差はまさに「雲泥の差」といえるほどの違いがあります。
一方、人力の場合は自分の体力こそが全てですが、靴による記録の違いも見られます。
箱根駅伝などの陸上の世界では、近年は厚底のシューズが流行しその結果、新記録を出してます。
これは、高度なアスリートの話かもしれませんが、唯一地面と接しているという事実は、アスリートでも一般人でも変わりません。
たぶん、ですが歩きやすい靴は疲れにくいです。
疲れにくいということは、立ち仕事が多い看護業務でも威力を発揮してくれるはずです。
白衣は医療者の象徴なのか
白衣は、医療者の象徴なのかもしれません。
私服で白い服などを持っている人はわかると思いますが、消耗品になりがちです。
これは、白い服は汚れやすいので汚れが気になる場合は、破棄することになります。
白衣になった経緯は知りませんが、皆さん一様に汚れています。
特に襟元や裾や袖の部分は、ほぼ全員汚れています。
目に見える汚れがあるということは、見た目以上に耐性菌を伝播しているはずです。
看護師の場合は、汚染の原因になるということで、以前は看護師の象徴であったナースキャップはもう見ることはなくなりました。
わたしが看護師になった頃は、全員つけていましたのでいつの間にか時代は良い方向に向かっていると言えます。
アタリマエの変化ですが、変化を嫌いがちな看護師にとっては、振り返ってみるとすごい決断をされたものだと思います。
こういう良い部分は、褒めるべきです。
一方、変わらないのが靴の色です。
白い靴に利点はあまりない
何故か、看護師の靴は白限定の施設が多いです。
これは、わたしの経験ですので他の施設ではそうでもないのかもしれません。
これは、何も考えてこなかった看護部を象徴しています。
たとえば今「校則」と検索しただけでも、下着の色は白やポニーテール禁止などがHitします。
近年では、マスクの色は白などもあるようです。
当然、下着は基本的に学生にとっては、見せ物ではありませんので何色でも良いはずです。
けれども、戦後に策定されたような校則を未だに踏襲しているというのは、おかしな話です。
この事実を「おかしな話」と認識してくれればよいのですが、「私達の時代はそうだった」という人がいるので、敢えて校則が変わらないとも言えます。
これは、看護師にとっても同じで、「私達はそうやって教わった」ということを踏襲します。
結果、おかしいと思う人は辞めていき、おかしくないという人が看護部のマジョリティになってしまいます。
そうなると、昭和や大正時代を踏襲した看護の実践を展開する必要に迫られます。
やはり、狭い看護の枠にとらわれるということは、そういう事なのだと思います。
病院で最大のマジョリティである看護師だからこそ、多様性を発信していくべきだと思います。
例えば、Googleでは私服ですし、遊びのような時間も設けられているようです。
けれどもなぜそれで成り立つのかというと、成果を提示しているからです。
看護師の靴が白だと、患者さんの死亡率が低下するとか、感染率が低下するなどのアウトカムを提示出来るのであれば、それで良いはずです。
けれども、古風な看護師の「見た目」だけを頼りに、白い靴にこだわるというのは賢い選択とはいえません。
これは、先に書いた校則で下着の色は白などと言っているのと同じです。
一方、看護スタッフも患者さんに対するアンケートなどを行えば良いのでしょうが、上層部に当然止められてしまいます。
まとめ
- 唯一地面と接している靴は、機能的であるべき
- 靴の色が白である根拠は、まったくない
- むしろ白い靴を強要するのは、ハラスメントかもしれない