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結論
電子カルテ自体、どれも使いづらいけど、富士通が使いやすい
電子カルテ
病院では、電子カルテが使用されています。
電子カルテのメリットは、端末さえあればどこからでも見れることが挙げられます。
ただし、カルテと実際の現場は、確実に連動している場合以外のシチュエーションもあります。
例えば、”急変”の場合は、口頭指示で主要な薬剤が投与されます。
とはいえ、検査については、オーダーが必要になります。
そして、カルテの記載は最終的になることが多いです。
カルテ記載はなぜ最後になるのか
カルテ記載だけであれば、多職種への影響が少ないからです。
例えば、点滴類のオーダーがなければ、看護師さんは動くことができません。
次のアクションを取れないということでは、再優先課題といえます。
入院時の書類等も同様です。
ということで、多職種へ影響を与える事項に関しては、最優先で行いますが、カルテ記載は最終的になりがちです。
とはいえ、なるべくパラレルに記載したほうがよい
カルテは、どこからでも見れますのでなるべくパラレルに記載したほうが良いに決まっています。
一般的に、カルテに書かれていないことは、実践していないことと同様という認識になります。
そのため、カルテは最低限の記載で良いとも言えます。
カルテが何のためにあるのかというと、自分の考えの共有やチームの方針の共有になります。
本来は、変なことはかけないはずですが、メモ代わりになっている場合もあります。
メモ代わりとはいえ、ちゃんと記載することで、それは情報共有になりますので、個人的にはむしろ積極的に行って良いと思います。
なぜ、電子カルテは使いづらいのか
これは、紙カルテをベースに作成しているから、と言うことにつきます。
以前は紙カルテでしたが、電子カルテに移行する際に適応しきれずに、紙カルテをそのまま電子カルテにしている施設が多いためです。
紙と電子では、そもそも強みと弱みがそれぞれあります。
紙が強いものもあれば、電子が強いものもあります。
そのため、紙の強みをそのまま電子に移行しても、使いづらいということは自明とも言えます。
その中間的なものが、iPadのようなデバイスになります。
多くの医療機関では、電子カルテ導入という1点だけで物事を思考し、その後の効率化はそんなに考えずに導入しているように感じます。
Appleが電子カルテを作ったら、もっと効率的なカルテになるのかもしれません。
電子カルテでも結局紙が大好き
看護師さんは、紙が大好きです。
例えば、指示などもわざわざ紙にプリントして、使っている場合もあります。
点滴や処方なども同様です。
確かに、確認のためには紙のほうがやりやすいのですが、その紙は古い情報かもしれません。
本来は、最新の指示で物事を動かすべきですが、紙で渡された指示がすべてという認識であることがおおいです。
シュレッダーごみを見ればわかりますが、1日で段ボール箱1分の紙が余裕で破棄されます。
プリンターが壊れることも多いです。
個人的には、無駄にしか思えないです。
看護師さんは、何らかの介入による紙ゴミの前後比較研究を行うべきです。
紙ゴミの減少は、働き方の効率化にもなります。
もっと、電子デバイスを使い倒さなければ、いつまで経ってもカイゼンはありません。
2大勢力;NECと富士通
個人的に、どちらも使用したことがあります。
圧倒的に、NECには悪いですが、富士通のほうが使いやすいです。
実際、富士通のシェアのほうが高いような気もしています(根拠はありません)。
点滴や処方も今何を使っているのか、ということが富士通はわかりやすいです。
指示も、どの指示が活きている指示なのかも、NECだと分かりづらいです。
カルテを書くのも、必要な情報を集約できないので、NECは書きづらいです。
どちらにせよ
どちらにせよ、電子カルテ自体はメーカーが作るものですが、その中身を創るのは医療者です。
破壊的イノベーションに代表されるように、今までの認識を一層して白紙の状態から一度電子カルテを創り上げると、仕事の3割位は楽になるような気がします。
電子カルテは、医療におけるメインともいえる存在ですので、本来はもっと在り方を考えるべきではあります。
まとめ
- まずは、紙をへらす努力をすべき
- 紙のない世界を考える
- キーになるのは、やはり看護師