医書.jp
知らない人もいると思いますが、医書.jpというサイトがあります。
これは、日本語の雑誌の多くが無料で読めるサービスです。
無料と行っても、施設単位で契約していた場合の話です。
特に、大病院だとこの様なリソースは比較的充実していますので、使わない手はありません。
メジャーどころの雑誌だと、「総合診療」「Hospitalist」「Lisa」「Intensivist」「Medicina」など、他にもまだまだたくさんあります。
看護系の雑誌も無料で読めます。
例えば、わたしが良く購入していた雑誌でIntensivistという雑誌があります。
これは、創刊号から欠かさず購入していた雑誌でしたが、集中治療から離れてしまってからは購入しなくなりました。
その間パット見で、30冊くらいはありそうです。
1冊5000円ですので、5000x30で150000になります。
15万円と聞くと、結構な金額です。
それが、電子書籍で気軽に持ち歩けるようになったということは、時代は進歩したということでしょうか。
未だに名残惜しいので、家の本棚に飾ってありますが、すごく場所を取ります。
本は、読み終えたらなるべく厳選した方がよいと思います。
自分の家とはいえ、場所代がかかります。
J-stage
医書.jpよりも前からあるものでは、J-stageというものもあります。
これは、日本語の論文を無料で見れるサービスです。
日本語とは言え論文だと、査読も経て掲載されますので、一般の書籍よりは敷居が高くなります。
とはいえ、投稿者には通常1円も入らないどころか、下手したら多額の掲載料すら取られる場合もあります。
そのため、お金の面から生産性を考慮した場合は、論文を書いて投稿するという行為は非効率ともいえます。
しかし、論文の場合は基本的に後世に長らく伝えられます。
わたしもインパクトのある論文は、時代と共に記憶に残っています。
例えば、2000年のARMA研究や、2004年のSAFE研究など、他にも膨大な数の論文と共に歩んできました。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM200005043421801
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa040232
そのため、雑誌の記憶よりは論文の方がより記憶に鮮明に残っています。
臨床的応用という観点からは、どちらもありだとは思いますが、科学的妥当性からは、論文の方が臨床応用を決断する際にも、色々と悩み事が増えます。
つまり、論文は1つ読んだだけでは答えは出ませんので、その周辺の論文はひととおり目を通しておく必要があります。
その結果、臨床へのプラクティスへ応用できるといった感じです。
まとめ
医書.jpは契約している施設の方にとっては、雑誌の購入が不要になりますので非常におすすめ
一方、J-stageの様な論文も読むことは必要です