システム

看護師の会議をスムーズに進行させるために

はじめに

看護の世界でも、沢山の会議があります。
会議で重要なことは、全員が参加するということです。
全員参加ということは、全員が発言するということでもあります。

つまり、比較的少人数精鋭で行われます。

看護の世界では、大人数での会議が好きです。
結局、ただの報告会で終わってしまいます。

ただの報告会からの脱却がまずは必要になります。

時間は最小限で

会議で決まることは、結果だけを見るとものの数分で済むようなものばかりです。
会議ですので、考えることはしますが、とてもむずかしいことを考えるプロセスは、会議の前段階で終わっています。

つまり、会議に臨むには準備が必要になります。

時間を確保する

まずは、通常業務を極限まで削減する必要があります。
当然、定時で仕事が終わらないのに、カンファレンスや会議を行うのは間違っていると思います。

会議を行う前提として、通常の業務が滞りなく遂行されているという前提からはじまります。
それができていないと、会議をやってもただの雑談で終わってしまいます。

会議を行う前に確保すべきは、通常の業務への着手です。
時間は無いように見えて、結構スキマ時間があります。
このスキマ時間も、「ナースコール対応が」とか言いますが、それもシステム次第です。

ナースコール対応を行う人を決めて行うなど、記録を行う必要がある人は、記録に集中できる環境へのアプローチが必要です。

ナースコールの分析

ナースコールは沢山鳴りますが、実は全く分析されていません。
例えば、どの時間帯にどのような内容のコールが多いのか、といった分析が可能になれば、その状況に応じたシフトも組みやすくなりますし、事前の対応も可能になります。

昨今はビッグデータの時代ですので、ナースコールもしっかりと分析されるべきです。
分析こそが、看護師の働き方改革に繋がります。

プレゼンもおなじ

プレゼンも、事前に準備されたプレゼンは洗練されています。
けれども、事前準備のされていないプレゼンは、聞いていて飽きてしまいます。

事前準備のないプレゼンの中身は薄いものとなります。
結局、欲しい情報はないですし、どうでもよい情報の羅列になりがちです。

プレゼンには、型がある

プレゼンの型は、8割は決まっています。
残りの2割は、プレゼンター次第です。

プレゼン成功には事前準備

プレゼンにおける、基本的な型の8割をうまくいくように事前に準備することが必要です。
そのためには、プレゼン用にカルテを書くことが最も手っ取り早いです。
そうすれば、カルテが完成した段階で、プレゼンの事前準備は終わっていることになります。

洗練されたカルテは、とても読みやすいです。
同様に、プレゼンが聞きやすいのと同じことだと思います。

ブロガーと呼ばれる人たちは、人に読んでもらうためにブログを書いています。
人に読まれるように、書いていますので、ページビューも伸びます。
結果として、ブログでの収益が増加し、自分に還元されます。

プレゼンやカルテ記載の場合は、金銭的収益にはなりませんが、自分の経験としての収益になります。
この経験を積み重ねることで、呼吸をするように、洗練されたプレゼンができるようになります。

洗練されたプレゼンでは、診断の思考など頭の中が垣間見れます。
その人が何を考えて、どのような診断の重み付け(可能性)を考慮した結果、どのような根拠で治療を選択したのかということです。

診断や治療のプロセスがわからないと、プレゼンを聞いていて、とても気持ち悪いです。
気持ち悪いというのは、モヤモヤするというのでしょうか、物体のない言語が流されているような感覚に近いものだと思います。

ブロガーからYouTubeを始める人もたくさんいます。
その人達のプレゼンを聞いていると、とてもわかり易いです。
これは、人に読まれるために文章を沢山書いているからこそ口で喋っても、わかりやすいものとなっているのです。

会議はスピード

テンポはとても大事になります。
野球でも、テンポよくピッチャーが投げると試合は早く進みます。
沢山打たれた場合は、そうは行きませんが。

例えば、身体拘束を外すための安全具感ファレrンスであれば、チェックすべき項目を事前に共有できるようにすることが必要です。
いわゆる3原則もそれにあたります。

身体拘束の3原則とは、切迫性・非代替性・一次性です。
つまり、この3原則に該当しない方は、積極的に身体拘束を外すようにするということが原則になります。

他には、見ると聞くでは情報量が全く違います。
つまり、身体拘束をしている患者さんを直接見に行って、一回外してみるのです。
そこで、どんな問題が生じるのかを会議参加者全員でアセスメントします。

いろんな意見が出ると思いす。
全会一致の会議は良くないと言われています。

有名な「ハリソン内科学」のテキストも、批判的吟味を重ねて現在の地位を確立しています。

色んな意見は、とても貴重です。
時には全く関係ない人の意見を聞くことは、とても興味深いものになります。

医療者の多くは、医療脳になってい待っていますので、身体拘束が当然といった前提になりがちです。
新入職の方も、そのように教えられるので、入職1ヶ月もすれば身体拘束が当然と言った当たり前を植え付けられてしまいます。

仕事は慣れてくると、思考停止になってしまう部分もあります。
良い意味で、思考停止して体が条件反射のように動くことは良いことです。
けれども、人間であるからには、考えることが必要です。

考えることをやめない、これこそが極論的なアプローチになります。

前提がなければ事故は起こり得ない

例えば、医療処置での管類に関しては、不要になった時点で迅速に抜去すれば、事故抜去という事故は起こりえません。

これは、歩かせなければ転倒が起きないのと同じロジックです。
同じロジックではありますが、先を見据えた場合のアプローチとしては、全く逆にアプローチになります。

先を見据える

株価は現在の市場の先を見据えているとされています。
先見性を持って、株価を分析するように、先を見据えて現在のアプローチをどうするかを考えることが、身体拘束を外す会議においてはとても重要になります。

感情抜きにはできませんが、感情も大事にしつつも、感情を受け流し科学的に妥当な方法を検討していくことが、先を見据えるということであり、患者中心の医療にもつながってきます。

まとめ

会議はテンポよく行う
テンポよく行うためには、チェックすべき項目を吟味する
会議やプレゼンには、事前の準備が必要
全く関係ない人の意見は、とても貴重

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