結論
- 歴史は繰り返される
- 本来、歴史とは繰り返さないために学ぶ
- バッポンテキカイカクが、まさに必要
- 新型コロナウイルス感染症も、感染症という観点からは対策は同じ
はじめに
この本の著者は、岩田健太郎氏です。
岩田氏は、感染症のスペシャリストであり、教授であり、多数の著書を出版し続けている方です。
鉄人、と言ってよいのかはわかりませんが、とにかくすごい方です。
発現力がある方のですので、時に議論も起こります。
有名人になれば、いわゆる炎上は誰しもが経験するものです。
そんな岩田健太郎先生ですが、ダイアモンド・プリンセス号で、新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っていた際に、船内の状況をYoutubeで配信された事が、大変大きく報道されました。
このやり方が正しかったのかはさておき、新型コロナウイルス感染症(Covid−19)に対する対策に風穴を開けたことは間違いありません。
この本は絵本
この本は、絵本です。
絵本ですが、普通の絵本よりは多少文字が多くなっています。
普段から本を読んでいる子供であれば、5分くらいで読めます。
多少難しい言葉も出てきます。
例えば「バッポンテキカイカク」などです。
子供にこの本の内容が、どの程度伝わるのかはわかりませんが、子供でも普通に読めます。
先見性に驚愕
この本を読んだ感想として、多くの方がCovidの事だと感じると思います。
読み終えてから、本の帯を見ると、Covidの件もあり、重版されたと書かれています。
歴史は繰り返されるとはよく言われていることです。
歴史が繰り返されるというよりは「感染症」と対峙する方法は、つまり同様の対策になるということです。
Covidは近年では、最大の感染症です。
ただ、その基本的予防戦略としては、飛沫と接触感染を予防するということと極論可能です。
飛沫はマスク、接触は手洗いです。
1861年のゼンメルワイスと産褥熱、1859年のナイチンゲールの清潔な環境など、現代で行われている主要な感染症対策は何一つ変わっていません。
Covidにバッポンテキカイカクは必要か
おわかりだと思いますが、Covidに代表される感染症予防戦略に抜本的改革は不要です。
やるべきことをやるだけです。
つまり、口酸っぱく言われているように、2週間の間日本全国の移動を制限すれば、Covidは収束します。
そして、現行の対策ですら、通常流行するインフルエンザや小児領域の感染症も減少しているとされています。
やるべきことは、抜本的改革ではなく、やるべきことをちゃんとやる事です。
それができないから問題になります。
医療者は、感染症の知識と対策方法を持ちあわせています。
けれども「わかる」と「実践できる」は全く別物です。
まとめ
- 大人にもおすすめの絵本です
- 特に、子供がいる方は、この機会に購入をおすすめします
- 感染症との対峙において、バッポンテキカイカクといいった得策はない
- 現状でできることを、確実に実践していくことがCovidの終息につながるはず